2025年12月15日、五十嵐直聡さんがご逝去されました。享年48歳でした。
五十嵐さんにとって、「自立して自由にタバコが吸いたい」ということは、自立生活を目指す大きな理由の一つでした。また、ご家族の介助負担を少しでも減らしたいという思いもあったのではないかと思います。
人によっては、「そんなことが自立の理由なのか」と思われるかもしれません。しかし私は、人が自立したいと思う理由として、それで十分だと思っています。健常者であっても、親元を離れたい、好きなことを自由にしたいなど、自立を望む理由は人それぞれです。そこに特別に立派な理由が必要なわけではありません。
障害の有無に関わらず、自立したい理由はどのようなものであっても尊重されるべきものだということを、私は五十嵐さんから教えていただきました。
自立に至るまでには、多くの困難や苦労がありました。心が折れそうになることもあったと思います。それでも五十嵐さんは諦めることなく、一つひとつ乗り越え、自立生活を実現されました。
特に印象に残っている言葉があります。自立前の準備で大変な時期に、「今後、自分のような障害者でも自立できるように、自分が自立してジャンヌ・ダルクになる」と話してくれたことです。その言葉を聞き、私は支援者として、五十嵐さんと一緒に頑張ろうという気持ちを強く持ちました。
自立後は、お宅を訪ねるたびに、一緒にタバコを吸わせてくれたり、毎回豆から挽いたコーヒーを淹れてくれたりする、とても優しい方でした。
毎年、自立祝いと誕生日を一緒にお祝いし、カラオケでは五十嵐さんが歌うX JAPANをよく聴きました。楽しい思い出がたくさんあります。
まだまだやりたいことがあった中での突然のお別れとなってしまったことは、本当に残念でなりません。
身体のことで大変なことも多かったと思いますが、天国では好きなだけタバコを吸いながら、穏やかに過ごされていることを願っています。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
自立生活センター・小平
代表 澤田佳士
五十嵐直聡さんへ
あなたはいつも、タバコを片手にそこにいました。いつもふざけた態度の私に合わせてくだらない話をたくさんしましたね。そのちょっとやんちゃな雰囲気が、五十嵐さんらしくて、今となってはとても懐かしく思い出します。
私がコーディネーターとして初めて出会った利用者が、あなたでした。まだ何もわからなかった私に、五十嵐さんはたくさんのことを気づかせてくれました。仕事を通じて学んだことだけでなく、人と向き合うことの大切さを、あなたとの時間の中で少しずつ覚えていったように思います。
視覚に障害があっても、五十嵐さんは前を向き続けていましたね。視力が戻ることを信じて諦めないそのまっすぐな姿に、こちらが励まされることも多かったです。「難しいかもしれない」ではなく、「やってみよう」と踏み出せるその強さを、ずっと尊敬していました。
五十嵐さん、あなたと過ごした時間は、今も私の中に生きています。どうかゆっくり、安らかにお休みください。
コーディネーター
村田 旭





